歴史の話

「この〜日、なんの日、気になる日」

昔ね、♪この〜木、何の木、気になる木♪…という歌い出しで始まるCMソングがあって…

って、最近、こんな書き出しばっかりで申し訳ないんですけど

そのフレーズを拝借して『この〜日、何の日、気になる日』というシリーズを

始めてみたいと思うのであります(…って、いっつも思いつきばっかり…)


それでは早速いってみよう、『今日は何の日、気になる日』…じゃなくて

『この〜日、何の日、気になる日』でした…


今日12月13日は…

『南京大虐殺』の発端となった日本軍の南京占領の日…でした

(それは1937年の12月13日でした…)



そんでから…

沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校のグラウンドに
アメリカ軍普天間基地から飛び立った大型ヘリコプターの
重さおよそ8キロの窓が落下した日…でした

(それは2017年12月13日でした…)

過去の奴隷制と現代の奴隷制…

奴隷という存在は過去のもの…のはずです

では、過去にどのような「奴隷制度」があり、

奴隷にされた人たちは、どのような扱いを受けてきたのか…と言えば

その身近な例として、このようなものがありました…↓

共に働いた徴用工たち


(ひとさまのtweetより)

戦前に「徴用」された植民地朝鮮の人々は

「労働者」ではなく「奴隷」だった…

それは、この投書の内容を読めば一目瞭然だと思います

(だって、病気の人(=病欠した人)の食事を半分にした…と言うんだから
 これは「病欠への懲罰」というよりも「病気になっ(て働けなくなった)ら死ね」…
 ということですからね)


だから、これは「徴用令という当時の法に基づいていたから…」という言い分で

その「奴隷性」を否定できるものではなく

「奴隷のように扱われた人」を「奴隷」といい、

そのようなことを可能にする制度を「奴隷制」と言うのであります

(ついでに言うと、人を奴隷にするヤツは(当時においても)犯罪者です)


ぼくはここで、そう遠くない過去の「日本の奴隷制」を取り上げてみましたが

それはどこまでいっても過去のことで、戦争状況という異常事態だったから…

と考える人もいるでしょう


しかし、朝鮮を植民地にしたのも大日本帝国なら

世界を相手に戦争をおっぱじめたのも大日本帝国…なので

そういう「言い訳」は、しない方がよろしかろうと思います

(だってそれは「過去無反省+居直り精神」の発揮だとみなされるからです)


でもまぁ、世界のどこか…ではまだあるかも知れないけど

少なくとも、現在の日本ではさすがに「奴隷」はいない…(≒「奴隷制はない」)

と、ここでそう返したくなる人もいるかも知れませんが

以下の記事などを読むと、これはどない考えても「奴隷」…で

そのような扱いを可能にする制度は「奴隷制」だと思うのであります…↓

ミャンマー人技能実習生「私は奴隷だった」週100時間労働で月6万円 https://courrier.jp/news/archives/144984/ … 「毎日、言葉の暴力を振るわれました。友達と話すのさえ許してもらえなかった」「携帯電話の所有や恋愛を禁止するなど、性的虐待やプライバシーの侵害も」「外国人労働者を奴隷のように安く使いたい人々」


(ひとさまのtweetより)

ボクは戦前を生きてきたわけではなく

当時の社会の雰囲気も知らないので

「当時の人たちは朝鮮人をどんな心情で奴隷として扱ってきたんだろうか…」

ということについて、以前から強い関心がありました


ただ、その答えは特に難しい話ではなくて

それは要するに当時の人たちが

「日本人が主人として、植民地にした朝鮮の人たちを奴隷扱いすること」に

それほどの抵抗を感じなかった(か、それを当然視していた)んだろうと思うのです


そして、大日本帝国は戦争に負け、植民地とされた朝鮮は独立を回復し

もう、そういう「自分たちが主人で植民地の人は奴隷」というような心情は

棄てたはず…でした

(まぁ、これは棄てる棄てないという問題ではなく、
 そんな考えをもつことは許されなくなった…というだけの話ではありますけど)


でも、どうやら、現代の日本に生きる人たちのなかに

まだ「一部アジアの国々の人たち」を奴隷扱いしていいんだ…という心情があることがわかって

ぼくは「あぁ、昔もこんな感じだったんだろうな…」と、

「今から昔を逆算して考える」のであります


人を奴隷扱いする…なんて、そんなこと、21世紀の世界で許されるわけない…

それは小学校高学年レベルの常識であろうかと思いますが

何をどのように考えたら?(外国)人を奴隷扱いできるのか…

ボクは、ホントのホントにわかりません

(…って、そんな心情?、わかる方がどうかしてるよね…)


今、国会では「外国人労働者受け入れ拡大法案」が

政府から提出され審議されているところですが

「現代の奴隷制」とも言える「外国人技能実習制度」を土台にし

その「奴隷制」を耐えてきた外国人に「恩恵として」

あと5年の労働許可を与える(=特定1号労働者)という制度は

どこまでいっても「奴隷制温存制度」であるところ

21世紀の国会に政府からこのような提案が出てくることに驚愕しない…というのであれば

ぼくはそのことに対してもまた驚愕することでしょう




※外国人技能実習制度から現に生じている深刻な問題について、

それは制度の問題ではなくて、制度を悪用する人の問題なのだ…

(≒制度が悪いんじゃなくて、悪用する人が悪いんだ)…

と主張する人もいるようですが

この制度は端的に「悪用前提の制度」であって、

「最初から悪用することを予定している仕組み」でしかないので

そういう抗弁もまた、往生際が悪いと思います

理屈や法を超越したものが支配する国…

このエントリーのタイトルは「理屈や法を超越したものが支配する国…」なので

もしかすると、それはあの国のことか…と、

早合点かつ勝手な決めつけをする人がいるかも知れませんけど

それはこの国の話です…


そやかてさぁ、なんか、最近、日本政府の言うてることが支離滅裂自己矛盾かつ感情的でさ、

彼らの振るまいを見てたら、理屈も法もへったくれもないな…と思うやんか


日本政府は、韓国での元徴用工や元女子勤労挺身隊の方々が起こした、

日本企業に対する個人損害賠償請を認める判決に対して

「国際社会への挑戦だ」(河野太郎外相)…とか

「国際約束が守られなければ、国と国との関係が成り立たなくなる」(安倍晋三首相)…とか

「1965年の日韓請求権協定に明らかに反し〜極めて遺憾だ。断じて受け入れられない」…

なんてこと言って、さらには

「条約(→「日韓請求権協定のこと)は司法、立法も含めて拘束するのが
 国際法のあるべき姿であり、常識だ」

…ともゆうておるんだけど、最後のコメントはなんか非常に大雑把…というか、

この事柄に関しては誤解を与える意図がミエミエなので

今回は、この点について確認しておきますとね、

条約の締結というのは、憲法に規定される「内閣の権能」であり

それは批准という手続きによって立法府も関与することになり、

そして、成立した条約は「法律より上位だけど憲法より下位」の法規範となる…ので

その限りにおいては「司法も拘束する」んだけども

何度も言うように、日韓請求権協定は

「国家がもつ外交保護権を互いに放棄する」という取り決めに過ぎず

(≒今後、お互いの政府がそれを外交上提起しません…という取り決め)

「個人がもつ具体的な請求権を実体として消滅させる効力はない」ところ

(↑これは日本政府だって認めてる)

それが日韓請求権協定の定める内容なので

仮にその内容に司法が拘束されるとしても、それはどこまでいっても

「国家間の外交保護権としては扱わない」けど

「個人の請求権は消滅していない」という内容に拘束されるわけだから

このたびの韓国最高裁判決は、なんら日韓請求権協定に反しない…どころか

それは合致してるわけでありまして

それを「国際社会への挑戦」とか「日本政府の言い分が常識だ」…と言われましても

いったい、どちらが「国政社会に挑戦」し「常識外れのことを主張」してるのか…

という話でありまして、もう、現在の日本は

「理屈も法も超越した何か」に取り憑かれて国が回ってる…としか言えないのであります

(これ、めっちゃ怖い話やねんけど、怖いって感じてる人があんまりいてないのがボクは怖い…)





※この事柄に関して、日本のメディアでは

「韓国政府の沈黙」(≒韓国政府が何もアクションを起こしてこない)と報じてますけど

そんなの当たり前で、それが「日韓請求権協定」の内容だからですよ

(だって、この事柄に関する外交保護権を放棄したら、
 政府が外交上の権能を行使できないですがな…)


一方で、日本政府は韓国最高裁判決に対して「言いたい放題状態」ですが

これは「個人対私企業」の訴訟の(当然の)結末なので

本来は日本政府がしゃしゃり出てくる話ではありませんし

(だって、日本政府は訴訟の当事者とちゃうやんか…)

日本政府だって日韓請求権協定で、外交上、

「韓国政府に何かを要求する」ことも放棄したはずなので

ホントは「当事者間の円満な解決を期待します」というくらいのコメントしか

出せないはず…なんだよね

(こういう点でも、反則してるのはどっちなんだ…という話ですわ)






※条約について補足しますと、先ほども書いた通り

条約の法的位置づけ…というか効力は「法律<条約<憲法」ということになってますので

憲法(の趣旨)に反する内容をもつ条約は

いくら政府が合意して国会が批准した…としても

そんなものは単なる「憲法違反」なので、法的効力はないんです

この点、日韓請求権協定がもし個人の請求権を実体として消滅させる取り決めであったなら

個人が有する権利を国がその同意もなく消滅させることはできない…というのは

「当然の法理」であり、そういう理不尽な内容は憲法(の精神)にも合致しないものですから

そういう点も押さえながら、この事柄を考える視点も重要だと思います

映画『何も言えない…』の主演はこの人で決まり

昔ね、『誰も知らない』という映画が話題になったことがありましたよね

(…って、このネタフリは前にもしたことがあるような気がする…)

で、つい最近、この人の振る舞いを見てたら

『何も言えない』というパッチもんの映画のタイトルが浮かんできて

主演はこの人しかいない…と思うのであります↓

河野太郎、ロシア様には何にも言えないのに、韓国には強気だねぇ、、、
(ひとさまのtweetより)

河野くんは、過去の一時期、その「一匹オオカミ」的な装いが

一部リベラルからも期待されてたことがあったけど

(でも、ボクはそんな妄想は抱いてなかったよ…)

外務大臣にしてもらった途端に豹変して、

なんだか安倍ちんに変わって「嫌韓」の先頭に立つ勢いであります

(…と言っても、もともと、この人は「脱核発電」で売ってただけ…だから
 嫌韓はもともと内包してたと考えるのが妥当だよね…)


だから、韓国で元徴用工や元女子(勤労)挺身隊員の個人賠償請求を認める判決が下るたんびに

「極めて遺憾であり、断じて受け入れることはできない」…なんてことを繰り返してるんだけど

相手がロシア…ということになると、途端に「口モゴモゴ…」になっちゃうんだよね↓

河野外相「固有の領土」明言せず

共同通信 11/22(木)

 河野太郎外相は22日の会見で、北方四島が日本の領土に当たるかどうかについて、明言を避けた。「わが国固有の領土か」との問いに「交渉の前なので、政府の考えについて申し上げるのは一切差し控えたい」と述べた。

 来年1月にも見込まれる安倍晋三首相のロシア訪問を控え、自身の発言が領土交渉に影響を与えることを懸念し沈黙を決め込んだ形だ。関係閣僚が「北方領土は固有の領土」とする発言を回避するのは異例。原則的立場を明らかにしない河野氏の姿勢は、議論を呼ぶ可能性がある。

 会見で河野氏は、今月下旬に見込まれる日ロ外相会談での北方領土問題の取り上げ方に関し「差し控える」とした。

(それにしても、政府が今まで散々「北方四島は日本の固有の領土です!」とアピールしてきたのは
 いったい何だったんだろうかね…)


そう…

ロシアには『何も言えない…』(主演:河野太郎 助演:安倍晋三 端役:麻生太郎)


な〜んて話は、実はあんまり関心がないので話題を変えると

韓国で三菱重工業を相手にした元徴用工と元女子勤労挺身隊の方々の

個人損害賠償請求が認められました


これに対して、河野くん同様、菅ちんもまた

「今般の判決は、〜1965年の国交正常化以来、築いてきた日韓の友好協力関係の法的基盤を根本から覆すものであり、極めて遺憾であり、断じて受け入れることはできない」

…なんてコメントを繰り返しとるんだけど

こういうコメントそのものが「日本政府の従来の立場・見解」を「根本から覆すもの」であり

「極めて遺憾」なものなんですよ

(この件に関する日本政府の「手のひら返し」については
 この記事↓に過去の経過が詳しく出てるので
 せめてこれくらいは読んでから、この事柄について語ってほしいと思います
「徴用工判決」で報じられない「不都合な真実」山本晴太 弁護士』)


この点、韓国の裁判所は「日本政府も認めていた法的解釈」にしたがって判断しているところ、

韓国で同様の裁判が提起され、個人賠償請求発生の根拠となる事実が認められれば

原告勝訴になるのは法的必然…でありまして

それを「極めて遺憾」とか「日韓関係を根底から覆す」とのたまうのは

反則中の反則であり、そんな反則が通用するのは日本国内だけ…

なんて話は通らないので、反則は反則にしなければいけません

「日韓慰安婦合意」、またも国連からダメ出しを食らう…

そやから、国連は繰り返し、「そんな合意はアカン」と言うとるやんけ…↓

国連強制失踪委 慰安婦問題で日本に責任者処罰など勧告
サンケイ 2018.11.20

 国連の強制失踪委員会は19日、対日審査の報告書を公表し、慰安婦問題をめぐって日本政府に事実解明と責任者の処罰を勧告した。2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的解決を確認した」とする日本の主張は、「補償を求める被害者の権利を否定するもの」だとして遺憾を表明した。

 報告書は、日本政府が慰安婦問題で「事実関係やデータを開示していないという情報がある」と指摘。慰安婦やその子供の失踪について、遅滞なく完全な調査を行うべきだと求めた。行方が分からなくなった慰安婦の子供についても調査が必要だとした。

なんか、日本では政府をはじめ、「最終的かつ不可逆的解決」という「文言だけ」で

この歴史的事実がなくなった…みたいな受け止め方をしてる人が多いみたいやけど

起きたこと…というか、起こしたことはどないしたって消えてなくならないわけだし

一番の当事者である被害者の意志を無視した政府間の「合意」に

いったい、何の正当性があんねん…という話でもあるし

そんなコトだから、国連は繰り返し、

「被害者の意志を無視し、責任の所在を曖昧にしてる」日韓慰安婦合意に

ダメ出しをしてくれてるわけでして

こういうダメ出しは謹んで…というか、喜んでお受けするのが

日本に生きるボクたちの使命でありましょう