時間切れにならないちに、今年を振り返るエントリーを書いとこ…
みなさんにとって、今年はどんな一年だったでしょうか…?
個人的なことを離れて…という前提だと、
きっと、「今年は最悪(の一年)や…」となる人が多いんじゃないでしょうかね?
(そやかて、モリカケ事件が明るみに出ても、自民党が選挙に勝って
でんでんくんがそのまま首相やってるし…)
では、個人的なことではどうだったでしょうか?
えっ? ぼくですか?
ぼくは去年が(人生)ワーストの一年だった…と思ってたら
今年はそのワーストを更新してもうて、来年が来るのが怖いような心境です
(なんか、このままの流れでいくと、来年もまたワーストを更新しそうなので…)
そういえば、ぼくの父が
「街を歩いてる人に覇気がない…というか、みんな、元気がないなぁ…」
と、しみじみゆうてましたけども
それは何年かに一度帰国するぼくの知人の口癖でもありました
その知人は、もうずいぶん前から帰国するたびに
「なんで日本って、街がこんなに暗いのん…」と言って、
街を歩く人々の表情が暗すぎや…と、ビックリしてたんでした
そういうことは、(日本の)中にいるとなかなかわからないもの…だけど
そんでも、ぼくの地元の(昔は繁盛してた)商店街がだんだんと寂れてきたときから
ぼくも、なんか、黄昏のような雰囲気を感じてました
そして、街を歩く人…を見るまでもなく、街を歩くボク…のことを考えてみても
なんだか無表情で元気がなく、歩く歩幅も狭くなってトボトボ歩く癖がついてしまった…のは
足が定期的に悪くなるせいなので、仕方がない…とはいえ
ぼくもまた、街を歩く元気のない人の一人…です
じゃ、なんで元気がないのか…を考えると、その理由は人それぞれいろいろある…んだろうけど
暮らしぶりがよくなる見通しがない…(あるいは、暮らしぶりが悪化する見通しがある…)ということが
やっぱり、大きな比重を占めてるんやないかな…と、ぼくは考えるんです
そんでも、人間、お金がすべてやない…
それはもちろん、その通りなんですけど、暮らしていくためのお金(収入)というのは
人の生存のための土台のようなもので、そこがぐらつくと人そのものがぐらつく…というのは
避けがたいことだと思うんです
そんなことを考えてたら、こういう情報に出くわしました↓
『20代単身で無貯蓄6割、無貯蓄世帯の子どもはこの15年で倍増、
相当額の貯蓄を前提とする生活様式(世帯形成、子育て、医療、介護)は破綻
──急がれる福祉国家型の生活保障』(福祉国家構想研究会blog)
この記事は「若年単身層の無貯蓄(≒貧困)」についてがメインになってますけど
日本では2013年以降、「貯蓄なし世帯」がずっと3割を超えてる…という、すさまじい状況になってまして
なぜにそれがすさまじい状況なのか…なんてことは説明する必要もない…
というのはあまりにも手抜きなのでちゃんと書くと
「貯蓄がない」というのは、「毎月の収入」が「毎月の支出」とおんなじ…ということでありまして
これをわかりやすく表現すれば「カツカツの生活ぶり」ということになるでしょう
とすると、日本の3割の世帯が「カツカツの生活」をしてる…ということになるから
これをすさまじいと言わずしてなんと言う…ということなんだけど、
じゃ、残りの7割の「貯蓄あり世帯」は生活に余裕があるのか…と言えば
そんなこたぁ〜ない…というのがこれです↓
厚生労働省が平成28年の貯蓄の増減状況を調査したところ、前年と比べて貯蓄が減った世帯が全体の40.1%にも上ることが判明。 そして減った理由で最も多かったのが生活費への支出。 これがアベノミクス。 なにが好景気だ。 庶民は苦しんでるぞ。
「前年と比べて貯蓄が減った」というのは、
「毎月の収入」が「毎月の支出」よりも少ないので仕方なく貯蓄を切り崩して生活してる…ということでありまして
これは「カツカツの生活」どころか、「マイナス家計」なんですね
もちろん、現役を引退している高齢者世帯では
「貯蓄を(少しづつ)取り崩しながら暮らしていくことが前提」になってるようなトコもありますけど
(→特に、国民年金だけが収入になっている世帯では、年金収入だけでは到底暮らせないので…)
それにしても、貯蓄あり世帯の4割が「家計マイナス」というのは
これまた、すさまじい話ではないかと思うところです
さらに、もっとすさまじい話として、こんなのもある…↓
実は生活保護基準以下の所得で暮らす人が3000万人ほどいる。これがいまの日本。だから将来が不安で消費を控えている人ばかり。そんな人たちを助けないで、逆に利用して生活保護基準を引き下げる。怒りしかない。
(ひとさまのtweetより)
厚労省は、生活扶助費を「一般の年収下位10%層の支出状況とのバランス」で算出する…という、
「(低所得者)水準均衡方式」をとっているところ、
最近の調査で、生活扶助費が「一般の年収下位10%層の支出」を上回っている…ということで
生活扶助費を削減するとしてますが、もともと、日本は
「生活保護の補足率」(生活保護を利用する資格のある人のうち現に利用している人の割合)が
2割を切ってる…ので、「一般の年収下位10%層」のなかには
生活保護を受ける資格があるのに受けてない…から、現在の扶助費よりも少ない支出しかできない…
という人たちが少なくないはず…です
とすると、補足率を上げないままに「(低所得者)水準均衡方式」を取れば
(目に見えて景気がよくならない限りは)扶助費はどんどん下がっていくばっかり…
になるのは当たり前…です
(そして、扶助費を下げていくと、自動的に補足率も(多少は)上がる…というオマケつき…)
このように、自民党政権は「一番苦しい暮らしぶりの人たち」を
さらに追い込んでいくようなコトをしてるわけですが、
実は、ここにお金を回さないと、世の中、お金が回りません
なぜなら、お金に余裕のある人の懐にお金が入っても
それは支出には回らずほとんど貯蓄に回るだけ…なんだけども
お金に余裕のない人の懐にお金が入ると、そのお金は貯蓄には回らず…というか、
暮らしぶりが苦しいから貯蓄には回せず、そのほとんどを支出することになる…わけですから
確実に、世の中にお金が回ることになるんです
アベノミクスのもとで、株価は上がり、企業業績も上がった…んだけど
その割には世の中にお金が回ってない…のは、
企業やお金持ちがお金を貯め込んでるから…でありまして
こういうところをいくら温めても、(実感としての)景気はよくなりません
そんなことはわかりきってる…はずなのに、それでもでんでん安倍くんたちは
「生活が苦しい人たち」をさらに追い込むようなコトばっかりやってる…わけですから
街を歩く庶民の顔が明るくなるはずもなく、
それは自民党が政権を担っている限り変わらない…という確実な見通しがあるが故に
来年に向けて明るい材料はほとんどない…のであります