2017年12月

見通しは暗い…

時間切れにならないちに、今年を振り返るエントリーを書いとこ…


みなさんにとって、今年はどんな一年だったでしょうか…?


個人的なことを離れて…という前提だと、

きっと、「今年は最悪(の一年)や…」となる人が多いんじゃないでしょうかね?

(そやかて、モリカケ事件が明るみに出ても、自民党が選挙に勝って
 でんでんくんがそのまま首相やってるし…)


では、個人的なことではどうだったでしょうか?

えっ? ぼくですか?

ぼくは去年が(人生)ワーストの一年だった…と思ってたら

今年はそのワーストを更新してもうて、来年が来るのが怖いような心境です

(なんか、このままの流れでいくと、来年もまたワーストを更新しそうなので…)


そういえば、ぼくの父が

「街を歩いてる人に覇気がない…というか、みんな、元気がないなぁ…」

と、しみじみゆうてましたけども

それは何年かに一度帰国するぼくの知人の口癖でもありました


その知人は、もうずいぶん前から帰国するたびに

「なんで日本って、街がこんなに暗いのん…」と言って、

街を歩く人々の表情が暗すぎや…と、ビックリしてたんでした


そういうことは、(日本の)中にいるとなかなかわからないもの…だけど

そんでも、ぼくの地元の(昔は繁盛してた)商店街がだんだんと寂れてきたときから

ぼくも、なんか、黄昏のような雰囲気を感じてました


そして、街を歩く人…を見るまでもなく、街を歩くボク…のことを考えてみても

なんだか無表情で元気がなく、歩く歩幅も狭くなってトボトボ歩く癖がついてしまった…のは

足が定期的に悪くなるせいなので、仕方がない…とはいえ

ぼくもまた、街を歩く元気のない人の一人…です


じゃ、なんで元気がないのか…を考えると、その理由は人それぞれいろいろある…んだろうけど

暮らしぶりがよくなる見通しがない…(あるいは、暮らしぶりが悪化する見通しがある…)ということが

やっぱり、大きな比重を占めてるんやないかな…と、ぼくは考えるんです


そんでも、人間、お金がすべてやない…


それはもちろん、その通りなんですけど、暮らしていくためのお金(収入)というのは

人の生存のための土台のようなもので、そこがぐらつくと人そのものがぐらつく…というのは

避けがたいことだと思うんです


そんなことを考えてたら、こういう情報に出くわしました↓

『20代単身で無貯蓄6割、無貯蓄世帯の子どもはこの15年で倍増、
 相当額の貯蓄を前提とする生活様式(世帯形成、子育て、医療、介護)は破綻
 ──急がれる福祉国家型の生活保障』(福祉国家構想研究会blog

この記事は「若年単身層の無貯蓄(≒貧困)」についてがメインになってますけど

日本では2013年以降、「貯蓄なし世帯」がずっと3割を超えてる…という、すさまじい状況になってまして

なぜにそれがすさまじい状況なのか…なんてことは説明する必要もない…

というのはあまりにも手抜きなのでちゃんと書くと

「貯蓄がない」というのは、「毎月の収入」が「毎月の支出」とおんなじ…ということでありまして

これをわかりやすく表現すれば「カツカツの生活ぶり」ということになるでしょう


とすると、日本の3割の世帯が「カツカツの生活」をしてる…ということになるから

これをすさまじいと言わずしてなんと言う…ということなんだけど、

じゃ、残りの7割の「貯蓄あり世帯」は生活に余裕があるのか…と言えば

そんなこたぁ〜ない…というのがこれです↓

厚生労働省が平成28年の貯蓄の増減状況を調査したところ、前年と比べて貯蓄が減った世帯が全体の40.1%にも上ることが判明。 そして減った理由で最も多かったのが生活費への支出。 これがアベノミクス。 なにが好景気だ。 庶民は苦しんでるぞ。

「前年と比べて貯蓄が減った」というのは、

「毎月の収入」が「毎月の支出」よりも少ないので仕方なく貯蓄を切り崩して生活してる…ということでありまして

これは「カツカツの生活」どころか、「マイナス家計」なんですね


もちろん、現役を引退している高齢者世帯では

「貯蓄を(少しづつ)取り崩しながら暮らしていくことが前提」になってるようなトコもありますけど

(→特に、国民年金だけが収入になっている世帯では、年金収入だけでは到底暮らせないので…)

それにしても、貯蓄あり世帯の4割が「家計マイナス」というのは

これまた、すさまじい話ではないかと思うところです


さらに、もっとすさまじい話として、こんなのもある…↓

実は生活保護基準以下の所得で暮らす人が3000万人ほどいる。これがいまの日本。だから将来が不安で消費を控えている人ばかり。そんな人たちを助けないで、逆に利用して生活保護基準を引き下げる。怒りしかない。
(ひとさまのtweetより)

厚労省は、生活扶助費を「一般の年収下位10%層の支出状況とのバランス」で算出する…という、

「(低所得者)水準均衡方式」をとっているところ、

最近の調査で、生活扶助費が「一般の年収下位10%層の支出」を上回っている…ということで

生活扶助費を削減するとしてますが、もともと、日本は

「生活保護の補足率」(生活保護を利用する資格のある人のうち現に利用している人の割合)が

2割を切ってる…ので、「一般の年収下位10%層」のなかには

生活保護を受ける資格があるのに受けてない…から、現在の扶助費よりも少ない支出しかできない…

という人たちが少なくないはず…です


とすると、補足率を上げないままに「(低所得者)水準均衡方式」を取れば

(目に見えて景気がよくならない限りは)扶助費はどんどん下がっていくばっかり…

になるのは当たり前…です

(そして、扶助費を下げていくと、自動的に補足率も(多少は)上がる…というオマケつき…)


このように、自民党政権は「一番苦しい暮らしぶりの人たち」を

さらに追い込んでいくようなコトをしてるわけですが、

実は、ここにお金を回さないと、世の中、お金が回りません


なぜなら、お金に余裕のある人の懐にお金が入っても

それは支出には回らずほとんど貯蓄に回るだけ…なんだけども

お金に余裕のない人の懐にお金が入ると、そのお金は貯蓄には回らず…というか、

暮らしぶりが苦しいから貯蓄には回せず、そのほとんどを支出することになる…わけですから

確実に、世の中にお金が回ることになるんです


アベノミクスのもとで、株価は上がり、企業業績も上がった…んだけど

その割には世の中にお金が回ってない…のは、

企業やお金持ちがお金を貯め込んでるから…でありまして

こういうところをいくら温めても、(実感としての)景気はよくなりません


そんなことはわかりきってる…はずなのに、それでもでんでん安倍くんたちは

「生活が苦しい人たち」をさらに追い込むようなコトばっかりやってる…わけですから

街を歩く庶民の顔が明るくなるはずもなく、

それは自民党が政権を担っている限り変わらない…という確実な見通しがあるが故に

来年に向けて明るい材料はほとんどない…のであります

ひと言でいって、品がない…のだと思う

これもまた、「日本スゴイ!」の変形バージョンなのか…↓

これは、海外に広まった日本食が「現地化」してオリジナルから離れていってることを

「そんなの日本食じゃない」と否定しつつバカにする…という、お下劣な企画番組なんだけど

じゃ、日本では海外から入ってきた料理をまったくいじらないでオリジナルに忠実につくってるのか…

と言えば、そんなことない…


だって、「天津飯」なんて、天津でつくってないし(→というか、天津飯そのものが中国にはない…)

「エビチリ」だって中国のオリジナルとは「エビというメイン材料が一緒なだけ」というくらいに離れとるし

「担々麺」だって、オリジナルとはかなり違うがな


で、それを中国人シェフが日本にやってきて

「こんなの中華料理じゃない、ホントの中華料理を教えてやる」…なんてやられたら

うわぁ、スゴイ、そうだったの!?…と感心できるのかな? …という、

とってもわかりやすい話のはずなんだけど、

それがわからない…というのは、かなり深刻な「日本スゴイ病」および「想像力欠乏症」でっせ…

日本は「平和」だと言えるのは、自分とその周りが平穏な人だけだと思うんです

ひとさまのtweetから…

友だちに「テレビつけても相撲の話ばかりでうんざりするわ〜。」って言ったら「もう飽きたよね、でもそれって日本が平和って証拠だよ!」って満面の笑みで返された。 くだらない問題を延々と提供する理由は、「だから日本はまだ平和」という安心感を与えるためなのかな。

日本におけるTVというのは「重要でないことから先に放送する」というメディアなので

TVで連日、一番時間をかけて放送しているネタは「重要でない(≒つまらない)事柄」である…

と思って間違いは(あんまり)ない…


だから、日本のTVがNHKを含めて連日、相撲相撲相撲…ってやってても

ぼくは基本的に関心はない…どころか、うんざりするんだけども

「どうでもいいコト」をこれだけ取り上げてるのも日本が平和な証拠…と

前向きに…というか、逆説的に受け止める人もいる…のか、ホントに?


ここで、話は横道にそれて…

「平和」と言えば、それは「戦争のない状態」である…と考えがちなんだけど

そんな「平和」は20世紀の「平和」でありまして、21世紀を迎えた今、

ボクたちはそんな「平和」で満足してたらアカン…


じゃ、ボクたちはどんな「平和」を目指すべきか…と言えば、それは

社会に抑圧や差別がなく、特別な才能のないごく平凡な人たちがそれなりの暮らしを営むことができ

何らかの理由で生活に困った人たちが、これまた公助によってなんとか生きていける社会…

なんてことを考えるのであります

(つまり、「21世紀の平和」というのは「国単位」での話ではなくて
 個人(や地域)単位で考えるべき…ってことね)


とすると、「日本が平和だ」と考えてる人は、

「自分やその周辺」が平和(≒平穏)だと感じてるに過ぎない…ということになるところ

日本の社会にはまだまだ様々な抑圧や差別が存在し、そのために苦しめられている人々がいる…し

何らかの理由で生活に困っている…のに、公助を受けられない人もいる…ので

ぼくは到底、日本が「平和」だとは思えないのであります


また、世の中で一番影響力のあるメディアであるTVが

「重要でないことから先に放送する」という社会は

市民に「大切なことが伝わらない」というおそろしい社会でもあるので

そういう社会で暮らすボクたちが「平和」であるとも考えられないところです

「2017神経逆なで大賞」はもう発表してもうたから、これは銀賞にせなしゃーないな…

それにしても、滑り込みで(このタイミングで)こんなコト言うかね…↓

<加計学園理事長>フィギュア…選手の五輪壮行会に出席(毎日:12月28日)

 加計(かけ)学園の加計孝太郎理事長は28日、岡山県倉敷市で開かれた平昌五輪の男子フィギュアスケート日本代表…の壮行会に出席し、「今年はさまざまなことがあったが、最後に大きなプレゼントをいただいた」とあいさつした。…

そんなコト言われても、ボクはアナタに大きなプレゼントなどしたくはなかったのだ

(それはきっと、日本の「市民の総意」とゆうてもええと思うで…)

それやのに、勝手にアナタのお友達のでんでん安倍くんが

アナタに大きなプレゼントをしてしまっただけ…

(そんでも、首相が自分のお友達に「便宜」というプレゼントをしたらアカンねんけどなぁ…)


ちなみに、でんでん安倍くんは「加計さんは俺のビッグスポンサーなんだよ」と周囲に言ってたらしくて

アナタだって、「(安倍に)年間1億円ぐらい出しているんだよ」と言ってたらしいから

(↑週刊文春4月27日号にそない書いてある…)

それは「友達関係」と言うよりは「お金関係」と言った方がいいかも知れません…





※大学設置審議会の委員が今頃、こんなことをゆうてはります…↓

<大学設置審>「加計、新設条件満たさず」 複数委員が認識(毎日:12/29)

 加計(かけ)学園の獣医学部新設計画について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の専門委員会で審査に携わった複数の委員が毎日新聞の取材に応じ、「獣医学部新設の前提となる4条件を満たしていない」との認識を示した。設置審の答申を受け、文科相は11月に認可したが、1人は「本来なら来年度も再度審査すべきだった。時間切れになった」と語り、来春開学の日程が優先されたことを示唆した。…

 政府は2015年、特区制度での獣医学部新設について「獣医師が新たに対応すべき具体的な需要がある」「既存の大学・学部では対応が困難」など4条件がそろった場合に検討すると閣議決定。今年1月に加計学園が事業者に選ばれ、計画が4条件を満たしているのを前提に設置審で審査された

 設置審は教育課程や設備が大学設置基準に適合しているかを判断し、4条件は審査の対象外だが、委員の一人は「最初から4条件を満たしていないと思った。『他大学にできないことをする』というが、このカリキュラムでできるのかとの疑問があった。募集する学生数(140人)も多い」と話した。

 設置審は翌年春の開学に間に合うための通常の認可期限となる8月末、加計学園の計画について判断を保留し、修正を求めた。この委員は、修正後の計画も「熟度が高くなかった」とし、「時間切れで認可になってしまった。本来なら来春に再度、審査すべきだと思った」と話した。

 別の委員は加計学園の計画について「(学部が新設される四国での)需要をきちんと説明していない。これまで50年以上も認めていなかった新設を認めるのだから、公明正大にやるべきだ」と指摘。認可答申の結論については「審査意見に対して学園側が計画を修正した以上、認めざるを得なかった」と語った。他のある委員は「修正した計画を学園が履行できるのか、最後まで確証がなかった」と振り返った。

そもそも、加計学園が「獣医学部新設を認める4条件」を満たしている…と判断したのが

専門家の集まりである審議会…ではなくて閣議だった…というのがムチャな話であるところ

文科省の審議会が閣議決定を翻せるはずもない…んだけど

少なくとも、「こんな内容(計画)じゃアカンよ、もっとちゃんと考えて」とまでは言えたのに

結局は「2018年4月開学」という日程が「獣医学部の中身」よりも優先された…というんだから

こんなん、もう、行政とは言えんよな…

(「暴政」とは言える…)


じゃ、いったい誰が「中身も知らんと」「2018年4月開学という日程」を切ったんや?…と言えば

それは、もちろん、でんでんくんでありまして

いわゆる「萩生田文書」(2016.10.21萩生田副長官発言要旨)には

加計学園が獣医学部新設を目指す「愛媛県」と明示した上で

”「総理は平成30年4月開学」とおしりを切っていた。”
”工期は24ヶ月でやる。今年11月には方針を決めたいとのことだった。”
”今年11月には方針を決めたいとのことだった”

…と書いてあったんです

(そして、実際に、去年の11月に獣医学部新設を認める国家戦略特区での規制緩和策が決定したのだ…)


この点、「平成30年4月開学」(工期24ヶ月)を実現できるのは加計学園しかなかった…ところ、

でんでん安倍は、加計学園の獣医学部新設の申請を知ったのは今年の1月だった…とゆうたんだから

これほどわかりやすいウソはない…のでありまして

これでなんで詰んでないのか、ボクには理解不能です…

(でんでんくんってさ、もしかして、将棋で負けそうになったら、
 王将をポケットの中に隠してもいい…と思ってんのかな?)

「2017年神経逆なで大賞」は史上初の夫婦ダブル受賞です…

さて、大晦日はまだ…ですが、もう、今年の「神経逆なで大賞」はこれで決まり…という、

強烈なネタがあったので、勝手に発表しよう!

2017、今年の神経逆なで大賞は…

♪じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ〜ん♪

・・・・・・

・・・・・・

でんでん安倍「騒がしい1年だった」
安倍昭恵「つらい1年だった」

この両者(夫婦)のダブル受賞で〜す!

(異議ないよね、これ…)


しか〜し、これは「過去形」で語る話ではなく、来年も引き続き、

でんでん安倍くんには「騒がしい(≒批判が多い)一年」でありますように…

安倍昭恵さんには「つらい1年」でありますように…

と、ボクからお星様に強くお願いしときましたので、よろしく…





付録…「今年の暮れは夫婦それぞれ、内輪で忘年会だ〜」ネタを…

12月26日。またマスコミ幹部が首相の下に参集し、しゃぶしゃぶ食って喜んでます。こんな風にメシ食って馴れ合いを続けるのが健全な訳ありません。自ら進んで餌付けされに行くっておかしいでしょ。特にNHKの島田とかさ、あんた公共放送だろう!日曜討論を目にするたび腹が立ちます。


(ひとさまのtweetより)

それにしても、「餌付け」とはよく言ったもんですね…

(ところで、閣議決定で「私人」に分類された安倍昭恵さんの
「首相官邸お友達忘年会」はもう済んだんかな…)