2015年11月

ぼくはひねくれているのか…赤ちゃんの写真を見て不愉快になるぼく

え〜、今日、いつものようにぼんやりとTVのニュースを眺めてたら

なんか、イギリスの王室の赤ちゃんの写真が紹介されてましてん

一般的に、赤ちゃんの写真というのは、人の心を和ませるもんなんですが

ぼくはそのニュースをみてて、なんか、こう…、なんてゆうたらええのか…なんて誤魔化さんとはっきり言うと

めっちゃ不愉快な気分になったんです


オマエ、赤ちゃんの写真を見て不愉快になるやなんて、かなりひねくれてるんとちゃうんか!…と

ココは自分でツッコんでおきますけども、ぼくはこういうニュースに接するたびに

日本って「イギリス連邦」の一員やったんかいな…と、なんか、狐につままれたような不思議な気分になるんです

この件にかかわらず、日本のメディアって、イギリスの王室ネタを

「わがコトのように」(微笑ましく好意的に)報道する習性があるみたいですけど

ぼくには、遠くイギリスの王室がどうしたこうした…というネタを

ここまで頻繁に伝える必要性がいったいどこにあるのか…と、いっつも思うんです


ニュースって、伝える側が、そのネタは広く視聴者や読者に知らせるべき価値があると考えるから記事にするんでしょ

とすると、このニュースを伝えるメディアは、

イギリスの王室の赤ちゃんがいくつになってどんな顔になってるというコトを

日本の視聴者や読者が知る価値がある(知るべきだ)と考えてる…ということになるんですが

ぼくには、その思考がまったく理解でけへんのです


日本のメディアはなんでそない思うのか…

さらに、こういうニュースがさほど違和感を持たれずに、(当たり前のように)受け入れられてしまうのか…

ぼくはそこに、とっても根の深い問題を感じてしまうんです


…で、ホンマやったら、ここからそれはなんでか…という考察をしていかんとアカンのですけど

今、頭がほとんど動いておりませんので、今回のエントリーはこれにてお終い…(って、なんやねん、それ…)





※ぼくは主観的には素直な性格で「ひねくれている」とは思ってませんけど

多分、(この国のメディアと視聴者や読者に広く受け入れられているであろう)このようなニュースに

いちいち引っかかってるところをみると、客観的にはかなり「ひねくれている」と思います

違った意味で気になる記事

昨日の朝日新聞にね、なんか、”韓国の武器輸出が過去10年で12倍になった”…っていう記事が載ってましてん

ぼく、その記事に書かれていることに関しては「それがどないしたの…?」

(≒そんなこと、どうでもええやん、それがいったい、日本に何の関係あんのん…?)

…としか思えなかったので、記事の内容よりも、なんでこういう記事が載ったのか

(=なぜ朝日新聞社はこのネタを記事にして読者に伝えたいと考えたのか?)

ということの方がとても気になって、いろいろ考えるところがありました


ぼくが思うに、この記事は、多分、(何事であっても)韓国に負けてなるものか…という意識が

根付いてる層に強くアピールするものになってて

・韓国が武器輸出して儲けてるんやったら、日本も負けてられへん、日本かて武器輸出して儲けるべきや…

なんていう反応を呼び起こすのではないやろか…と思ったんです

また、そこまで韓国に対する対抗心がなくとも

・韓国だってやってる武器輸出を日本が我慢することもないんとちゃうかな…

なんていう反応を呼び起こす可能性も多々あるんではないかと思ってまして

結局、この記事は、ぼくからして、「それがどないしたん?」という内容ではあるものの

その事実を(ある層の)読者に知らしめることで、上記に示したような「反応」を呼び起こす…ということが

この記事の掲載意図なのではないか…と思いました

(なんか、最近の朝日新聞って、こういう記事が多いねん…)




※つまらない付録…

(どうでもええんですけど、検証用に、朝日が報じた記事を転載しときます)

韓国の武器輸出急伸 10年で12倍、米と摩擦も (朝日:2015年11月26日)

 韓国の武器輸出が急伸している。輸出額は10年間で10倍以上。22日には関連企業が戦闘機の売り込みを狙い、インドネシアと共同開発の仮契約に署名した。ただ、輸出拡大に伴い、技術支援を受けてきた米国との衝突も目立ち始めている。

 韓国政府によれば、韓国の2013年の武器輸出額は約34億ドル(約4180億円)。10年前の12・8倍に達した。輸出先は米国や中東、東南アジアなど約80カ国に上る。

 韓国は李明博(イミョンバク)前政権から、輸出先の開拓に力を入れてきた。朴槿恵(パククネ)大統領も東南アジア諸国首脳などとの会談で防衛産業協力を繰り返し取り上げている。

 最近ではタイに空軍練習機、インドネシアに小型ディーゼル潜水艦などを売り込んだ。日米などと遜色ない射程40キロを誇るK―9自走砲や、多目的に使えるT―50空軍練習機などに人気が集まっている。

 軍事関係筋は、韓国製武器について「T―50などには米国の技術が多く使われている。開発実験を省略しているため、安くできる」と語る。T―50を製造した韓国航空宇宙産業(KAI)は今後、1千機で約38兆ウォン(約4兆円)規模とされる米空軍の訓練機更新事業に売り込むという。

 一方、米国は今年、韓国がウズベキスタンにT―50を売却する動きを阻止した。米韓関係筋は「米国は旧ソ連構成国に技術を流したくなかった」と話す。

 KAIは22日、インドネシア政府などと戦闘機の共同開発仮契約に署名した。世界で4600機が販売された戦闘機F16より優秀で、ステルス戦闘機F35より安価な戦闘機を開発するという。KAIは「韓国、インドネシア両軍などに1千機を売り、180兆ウォンの利益を目指す」とする。

 ただ、韓国は開発に必要な25種類の技術移転を米国に要請したが、うち4種類の提供を断られた。軍事関係筋は「韓国の武器輸出の目的は、純粋に経済利益の追求。死の商人という自覚が薄い一方、米国の戦略には逆らえない事情も抱えている」と語った。

テロの背景は「イスラム教」なんですか?

またまた朝日新聞の記事ネタですねんけど、今回はまず、この記事を読んでみてください

(…と言いつつ、ぼくからみて、全然なってない記事ですけどね…)

テロの背景、どう教える フランスの学校、政教分離重視 (朝日:2015年11月26日)

 パリ同時多発テロを子どもたちにどう教えるかが、フランスで重要なテーマになっている。政教分離の原則を教育現場でも重視する伝統がある一方、イスラム過激派という背景を避けては十分な理解に至らない現実もある。教師や保護者らは頭を悩ませている。

 フランスの国民教育省は事件後、教員に一斉メールで「生徒の話に耳を傾け、説明を尽くして安心させるように」と指示を出した。

 パリ近郊アントニーの小学校でブノワ・ダネさん(28)は担任を務める8歳児のクラスで、1時間半を割いて事件を話し合った。「なぜフランスでテロが起きるんですか」「また起きるんですか」――。子どもたちから質問が相次いだが、「彼らが納得するように事件の背景を説明するのは難しい」と打ち明けた。

 背景には「ライシテ」という政教分離の原則がある。特に公立学校では宗教の影響力が厳しく排除されてきた。イスラム教徒の女子生徒が髪を覆うスカーフを着用することも禁じられ、宗教の話題はタブー視されがちだ。

 パリ近郊ブレティニシュールオルジュの中学校のオード・バルブ教諭(29)も戸惑う。第5学年(12歳)のクラスで事件に触れると、イスラム教徒の生徒が「テロとイスラム教は関係ありません」と訴えた。

 過激派と混同されるイスラム教徒の生徒たちの苦悩に応えられていないと感じるが、「ライシテの概念は『頭上の分厚い天井』。宗教について授業で語ることはあるけれど、どこまでが許容範囲なのか。禁じられた一線を越えてしまわないか不安です」。

 子ども向け日刊紙を発行する「プレーバック」社には事件後、保護者たちから多くの質問が寄せられた。

 このため、同紙は質疑応答形式で過激派組織「イスラム国」(IS)の実態などを説明。公式サイトで無料公開すると、約50万回もダウンロードされた。フランソワ・デュフォ編集長(53)は「過度に子どもたちを現実から遠ざけるのは誤りだ」と語る。

 政府も対応に乗り出している。今年9月、義務教育を受ける6〜16歳向けに「自由、平等、博愛」の基本的価値とライシテの意義を教える科目を新設した。「国家が宗教や民族によって個人を区別しないことが、平等な社会につながる」とグループ討論などを通じて教える。国民教育省の担当官ブノワ・ファレズ氏(52)は「ライシテは宗教の否定ではなく、寛容と尊敬の精神だ」と話す。

 新科目は数年前から検討されていた。1月の週刊新聞「シャルリー・エブド」銃撃事件で、容疑者がフランスに生まれてフランスの公教育を受けていたことなどが、新科目をより重視することにつながった。ただ、教師が保護者らの反発を恐れて宗教の話を避ける傾向は根強いという。

この記事は、

”「政教分離」を国是とするフランスでは、教育の場でそれが徹底されているが
 最近、フランスで起きた殺傷事件(の背景)をどのように説明すべきか、現場の教師が苦悩している”

…と書いてあって、その苦悩を具体的に言うと、

この事件の背景には「イスラム教」がある…と説明すべきなのか、そうではないのか…というもんで

この記事を一読すると、確かに、どない説明すべきか、迷うところではあるな…と

一瞬、納得してしまいそうになるんですけど

この記事…というか、フランスの教育現場で教師が説明に迷ってる「事件の背景」って

「イスラム教との関係」についてだけかい!…と、ぼくは強烈にひっかかりましたわ


「背景」っていうたら、物事が生じる遠因というべきもんであるところ

この事件の背景にイスラム教がある…という説明をすると、

イスラム教が事件の遠因になってる…ということになってまうんですけど

そもそも、この事件を起こしたとされるISなる組織がなぜ出現したのか…という背景は

アメリカが起こした「国際法違反のイラク侵略戦争」にある…ということを抜かしては説明できないはずで

最近の有志国連合という名の無法者国家集団による空爆だって、事件の遠因になってるやないですか


それなのに、そこをすっ飛ばして、イスラム教だけを抜き出して説明しようかどうしようか、苦悩してる…って

そんなべらぼうな話があるかい!…と、ぼくはこの記事を読んで強烈に感じました

記事中には「過度に子どもたちを現実から遠ざけるのは誤りだ」…なんていう、

もっともらしいコメントが紹介されてますけど

「過度に子どもたちを現実から遠ざけてる」自分たちに気がつかないなんて

ぼくは彼らのそういう無自覚さに呆れるばかりです


また、フランス政府は

「国家が宗教や民族によって個人を区別しないことが、平等な社会につながる」と、

子どもたちに教えてあげるそうですが

「国家(あるいは社会)が特定の宗教(あるいは民族)によって人を(強烈に)区別してる」から

こういう無自覚さが身に付いてしまってるんやないのか…と、ぼくは強く思います

(ちなみに、ぼくは彼らの「ライシテ」なる厳格な政教分離なるものを

「(宗教に対する)寛容と尊敬の精神」であるとは到底思えません)

今日の一枚の写真…沖縄の基地に貼られたポスター

ひとさまのtweetから…

米軍キャンプ・シュワブゲート前に貼られたポスター。
33年間海兵隊にいたスメドリー・バトラー氏の告白が書かれています。

「私は資本主義のためのゆすり屋だった」

ポスターのなかの英文を抜き出すと、こんな告白が書いてあります↓

”I spent 33 years and four months in active military service
and during that period I spent most of my time as a high class muscle man
for Big Business, for Wall Street and the bankers.

In short, I was a racketeer, a gangster for capitalism.”

では、ネット翻訳の力を借りて、日本語に訳してみますと…

私は33年と4ヵ月を現役の兵隊として送りました
そして、その間に、私は人生のほとんどの時間を高位の軍人として
ウォール街と銀行家のビッグビジネスのためのに費やしたのです

要するに、私はゆすり屋、資本主義のためのギャングでした

…ということで、この元海兵隊員は「アメリカを守るため」でもなく、はたまた「日本を守るため」でもなく

「アメリカのウォールストリートと銀行の大儲け(Big Businessってそういう意味じゃないかな?)のために

働いてきたんだ…と気がついたわけですね


で、この人は後から気がついたんですけども、こうして当事者から教えてもらったからには

ぼくたちは先に気がつかないといけません…

沖縄の新基地建設に反対する人を「ブタ」だと、機動隊員は言った…

ひとさまのtweetから…

辺野古にて。「豚一匹確保」。勢い余って出てしまった言葉なのか、それとも「731部隊」の少年兵の「マルタ−−!!!」なのか、あるいは無人機操縦士が撃ち殺したイラク人が「あれは犬だ」という上司の断言なのか。言ったのか、言ってしまったのか。「豚一匹」と言われて黙っていられるのか君は。

警視庁機動隊は指揮系統が厳格な組織であり、「○○確保」という報告は組織内の価値判断基準に従ってなされる。「豚一匹確保」という報告の言葉は、彼の所属組織と上官が日常的にそうした言い換えの単語で対象の人間を呼んでいる事実を示唆している。

アメリカ海兵隊のために(→間違っても、日本の安全保障のためではないよ)

沖縄の辺野古沖に新しい巨大な基地を建設されてなるものか…と、連日、座り込みを続ける市民を排除するため、

とうとう、遠く東京から警視庁の機動隊が辺野古に派遣された…ってニュースがありましたね


で、少し前には海上で抗議活動をしていた市民に対して、

海上保安官が「腐れナイチャーや!」という暴言を吐いたことがありまして

ナイチャーというのは、沖縄の人々から見て本土の人を指す言葉であるので

この海上保安官は多分、沖縄の人であったかと推測しますが

沖縄の海上保安官が抗議活動する市民を(本土から来た市民だという認識のもとで)

「腐れナイチャー」と罵倒したことと

今回、東京から沖縄に派遣された機動隊員が新基地建設阻止の座り込みをする市民をして「ブタ」と侮辱したことは

その背景の構図が若干違うとはいえ、この国の官憲(=警察権力を行使する者たち)に

市民運動(市民による抗議活動)を敵視する精神的土壌があることを物語ってると思います


ぼくは昔、大人たちから、

警察を怖がるのは悪い人だけや、善良な市民やったら警察を怖がる必要はない…

そない聞かされて育ってきましたけど、ぼくは市民にこのような暴言を吐き、侮辱する日本の警察が

心の底から怖い…と思います


ちなみに、TVのニュースで警察が暴力団事務所の家宅捜索などの際に、その場にいる暴力団員に対して

「コラァ〜! はよ扉開けんかい!」…とか

「なんじゃい、コラ! そこ、どかんかい!」…とか

そういう「乱暴な言葉」を使っているのを見て、なんか、まぁ、相手がヤクザやからしゃーないか…

なんて受け止め方をすることもあるんですが

市民に対して暴言を吐いたり侮辱をしたりする警察官の目には

新基地建設に反対する市民も暴力団も一緒くた…に映ってて

政府に抗議する市民を暴力団員のような「無法者」だと思てるんとちゃうか…と、ぼくは強く疑います

(ぼくは、そんな彼らの方こそ「無法者」…というか「乱暴者」に映りますけどね)